コラム:優秀なマネージャーは「暇」である

「最近、忙しすぎてマネジメントができないんです」

マネージャーの方と話していると、
こうした言葉をよく耳にします。

会議。
役員報告。
トラブル対応。
部下フォロー。

しかも、
自分がプレーヤーとして動かないと、
仕事が前に進まない。

結果として、
一日中ずっと忙しい。

しかし、

マネージャーが忙しすぎる状態

は、
良い状態ではありません。

 

優秀なマネージャーほど、暇である

むしろ、
優秀なマネージャーは、
暇なものです。

もちろん、
サボっているのではありません。

ただ、
自分が動かなければ回らない状態
を減らしている。

そのため、
結果として、
忙しそうに見えないのです。

 

問題は「担当者間」にある

組織は、
役割分担によって動いています。

営業。
企画。
開発。
運用。

専門化しなければ、
仕事は回りません。

しかし、
役割分担を進めると、
今度は別の問題が出てきます。

それが、

担当者間のポテンヒット

です。

 

ポテンヒットは、役割の間に落ちる

野球でいうポテンヒットとは、
内野と外野の間など選手間に、
ふわっと落ちる打球のことです。

「誰かが取るだろう」

と思った結果、
誰も取ない。

組織でも、
同じようなことが起きます。

営業は「受注まで」が担当。
導入は「契約後」が担当。

すると、
契約前後の細かな調整が抜ける。

あるいは、

企画は高速で進めたい。
開発は慎重に確認したい。

すると、
処理速度の違いによって、
仕事が詰まり始める。

どちらが悪いわけでもありません。

しかし、
担当者と担当者の“間”で、
ボールが落ちる。

実は、
組織の問題の多くは、
ここで発生しています。

 

マネージャーの本当の仕事

だからこそ、
マネージャーの主たる仕事は、

担当者間のポテンヒットをなくすこと

であるべきです。

誰が悪いかではありません。

役割分担は適切か。
依存関係に無理はないか。
受け渡し条件は曖昧ではないか。
処理スピードは合っているか。

そうした、
全体の流れの悪さ
をなくしていく。

これが、
マネージャーの本来の仕事です。

 

マネージャーがハマる罠

ただ、
ここで多くのマネージャーが、
別の方向に進んでしまいます。

担当者がうまくできないと、

「自分でやった方が早い」

となる。

実際、
そういう場面は少なくありません。

特に、
優秀なプレーヤーだった人ほど、
自分でやれば早い。

だからこそ、
つい自分で拾ってしまう。

 

「代わりにやる」は、チームを弱くする

しかし、
これを続けると、
今度は
マネージャー自身が、
組織のボトルネックになります。

すべてが、
その人待ちになる。

すると、
本来見るべきだった、

・担当者間の認識ズレ
・依存関係の詰まり
・役割の空白
・処理速度の不一致

こうした問題を見る時間がなくなります。

結果として、
組織全体の流れが悪くなる。

つまり、
“忙しいマネージャー”
が増えるほど、
組織のパフォーマンスは下がります。

 

マネージャーがやるべきこと

もちろん、
現場に入るな、
という話ではありません。

部下のフォローは必要です。

ただ、
重要なのは、
代わりにやる
ことではない。

担当者がきちんとできる状態を作ること

です。

例えば、

・判断基準を整理する
・仕事の型を作る
・レビュー位置を前倒しする
・役割分担を見直す
・向いていない担当を変える

こうしたことです。

つまり、

「優秀な人を前提とする」

のではなく、

自然と流れる仕組み

を作っていく。

 

なぜ、優秀なマネージャーは暇なのか

すると、
マネージャー自身が、
細かな火消しに追われなくなる。

だからこそ、
優秀なマネージャーほど、
暇になる。

正確に言えば、

暇になれる状態を作っている

のです。

そして、
その余白を使って、

担当者間の流れを見る。
次の詰まりを先回りして潰す。

そのため、
大きな火事が起きにくい。

結果、更に暇になる。

 

頭の使いどころ

優秀なマネージャーとは、
ずっと走り回っている人ではありません。

担当者間のポテンヒットをなくし、

“自分がいなくても、
自然と流れる状態”

を作っている人。

だから結果として、
暇そうに見える。

しかし実際には、
その仕組みづくりに最も頭を使っているのです。

 

 

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