あなたは、なぜ「会社」に行くのか? ― 会社の意義10選

「会社に行く」

「会社に入社する」

「会社を経営する」

「会社を買う」

「会社を売る」。

どれも「会社」という言葉を使っています。

でも、指しているものは少しずつ違います。

働く場所。人の集まり。経営する対象。売買できる資産。

普段、何気なく使っている「会社」という言葉。

考えてみると、なかなか不思議です。

会社は株主のもの。

会社は利益を出すためにある。

社会に貢献するためにある。

いろいろな考え方があります。

でも、実際のところ、みんな会社をどう思っているのでしょうか。

建前も本音も交えて、10個挙げてみました。

 

会社の意義10選

① 自己実現の場

自分の夢や理想を形にする場所。

新しいことに挑戦する舞台。

創業者にとっては人生をかけた作品。

好きなことを仕事にできるのは、幸せなことです。

 

② 社会の公器

社会に価値を提供し、雇用を生み出す存在。

「会社は社会のためにある」。

そうありたいものですが、
目の前の資金繰りで精いっぱい、というときも・・

 

③ 投資対象

お金を投じて、リターンを得る対象。

企業価値を高めて売却すれば大成功。

IPOがゴールになることも。

会社を育てることと、会社を売ること。

どちらも経営の選択肢です。

 

④ ブランド

「どちらにお勤めですか?」「○○会社です」。

それだけで相手の反応が変わることも。

会社の名前が信用やステータスになる。

名刺が本人より雄弁に語ることもあります。

 

⑤ 互助組織

困ったときはお互いさま。

業績が悪くても、簡単には仲間を切り捨てない。

長く一緒に働いてきた人たちの生活を守る。

それも会社の大切な役割です。

実際、社会保障制度の基本単位のひとつです。

 

⑥ 生活の糧を得る場

毎月きちんと給料が入る。

家族と安心して暮らせる。

それで十分という人もいます。

「仕事に夢を持とう」と言われても、
夢は会社の外にあるのかもしれません。

 

⑦ キャッシュマシーン

自分が働かなくても、お金を生み続ける仕組み。

経営者にとっては理想の一つ。

もっとも、そんな会社を作るまでには、
相当働かなければならないですが・・・

 

⑧ 節税装置

会社という制度を使って、税負担や資産を管理する。

「節税のために会社を作った」という人もいるでしょう。

事業を大きくすることだけが、法人を持つ目的ではありません。

 

⑨ 仲間/コミュニティ

気の合う人たちと一緒に働く場所。

何をするかより、誰とやるか。

仕事を通じて得られる仲間は、人生の大切な財産になることもあります。

 

⑩ 学びの場(学校の続き)

知識や技術を身につけ、成長する場所。

学校で学んだことより、会社で学んだことの方が多い、という人もいるでしょう。

若い人はもとより、何歳になっても、学ぶことはあります。

 

番外:自分の所有物

自分で作り、自分で育てた会社。

「俺の会社だ。好きなようにやって何が悪い」。

そう思う創業者もいるでしょう。

その気持ちは分かります。

ただし、会社の財布と自分の財布は別物です。

 

会社の成功って、何でしょう?

こうして並べてみると、

会社に求めるものは本当にさまざまです。

例えば、会社に大きな利益が出たとします。

経営者として、

新しい事業に投資する。

社員に還元する。

株主に配当する。

将来に備えて蓄える。

どれも大事だけど、全部はできない。

悩ましいところです。

 

会社を売却するときも同じです。

創業者は高値で売れて大成功。

投資家も大喜び。

でも社員は「これからどうなるんだろう」。

顧客は「今までどおりサービスを受けられるのだろうか」。

 

誰にとっての成功かで、見える世界は違います。

 

同じ会社でも、見えているものは違う

経営者は「もっと成長しよう」。

社員は「今の安定を守りたい」。

経営者は「みんな仲間だ」。

社員は「仕事は仕事」。

そんなすれ違いも、珍しくないでしょう。

普段は、あまり意識しない会社観の違い。

 

でも、新規事業への進出や組織改革など、
大きな決断をすると、顔を出します。

「なぜ社員は挑戦したがらないんだろう」

「なぜ会社の成長を喜んでくれないんだろう」

経営者なら、一度くらい感じたことがあるかもしれません。

でも、社員からすれば、別の思いがあるのでしょう。

会社の成長より、生活の安定が大事。

仕事は好きだけれど、会社に人生を捧げるつもりはない。

考えてみれば、当たり前です。

 

もちろん、
会社の方向性を決めるのは経営者の仕事。

みんなの希望をすべてかなえるわけにはいきません。

ただ、同じ会社にいても、
見えているものは少しずつ違う。

そう考えると、

これまで不思議に思っていた社員の反応も、
少し違って見えるかもしれません。

社長にとっての会社。社員にとっての会社。

さて、あなたにとって会社とは何でしょうか。

 

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