コラム:「部下」として成果を出すために考えるべきこと

多くの人は「部下」として誰かの指示のもとで仕事をしています。そうした中で、一定の責任と権限を与えられて、ある意味上司の代理として仕事を遂行しているわけです。しかし、こうした同じような状況の下でも、成果を出せる人もいれば、なかなか結果を残せない人もいるのが現実です。今回は、そうした違いがどこから生まれるのかについて書いてみたいと思います。

 

 

結論から言うと、「サラリーマン根性」を捨てられた人が成果を出せるのです。

 

サラリーマン根性とは何か?

 

上司が正解を持っていると考える
上司の意見を無批判に受け入れます。上司が間違っていることもあるでしょう。指示を出した時点とは環境が変わったかもしれません。
そんな場合でも、上司の指示・判断があるまで動かないのです。上司はスーパーマンではありません。上司も迷います。それを補完するのも仕事の一部であるはずです。

作業者になる
自分はあくまでも上司の代わりの「作業者」と位置づけ、指示された通りのことだけをやり、結果については関心がありません。または、よくない結果が出たのは指示内容が悪いのであり、自分には責任はないと考えます。

クリエイティビティを発揮しない
具体的な仕事をする中で、新しい発想や改善点が浮かぶのはよくあることです。しかし、「上司のいったことと違う」「上司に説明するのが面倒」といった理由で、新しい発想を仕事に反映させません。

自分なりのゴールへのストーリーを持っていない
仕事には何らかのゴールや目標があります。売上を上げるだとか、ターゲット顧客から新規の受注をするとか。ゴールを達成するための道筋は本来いくつもあるはずです。しかし、仮に想定どおりの結果が出なかったとしても指示された方法を変えようとはしません。上司が示したのとは違う方法であっても、その理由を論理的に自信をもって示せば、多くの場合上司も理解するものです。

いつも言い訳を考えている
失敗した場合のことを考え、いつでも他責にできるような言い訳を準備しています。他部門が動いてくれなかった、別の仕事で忙しかった、情報が十分に入手できなかった。。。

権限がないという
「自分は一部門の担当者に過ぎず、他部門に口出しをしたり、動かしたりすることはできない」といいます。しかし、上司が指示したということは、明示された・されていないにかかわらずその権限を与えられたと解釈できます。仮に明示的な権限がないとしても、自分の上司を動かし他部署へ働きかけをすることは部下としての責務であるはずです。

 

新卒1年目の新入社員やアルバイト社員なら、こうした態度は仕方がないかもしれません。しかし、少なからずマネージャークラスの人にもこうした態度を示す人がいるのは非常に残念なことです。しかし、これは部下だけの責任とはいえません。上司の指示の仕方、仕事の任せ方、部下とのコミュニケーションの仕方に起因する部分も少なくないでしょう。

いずれにせよ、せっかく仕事をするのであれば、主体的かつクリエイティブに取り組み、仕事を楽しむことが望ましいです。上司もそうした態度を促す働きかけをしてほしいものです。サラリーマン根性を捨て、スーパーサラリーマンを目指しましょう!