コラム:人生の残り時間

人生100年時代と言われる昨今。もしご自身が40代なら、あと50~60年生きる可能性があります。しかし、これをビジネスパーソンとして捉えた場合、本当にそれだけの時間があると言えるでしょうか?

一般的なサラリーマンの場合、55歳前後で役職定年を迎える企業が多くなっています。これにより、平社員に戻ったり、給料が半減したりすることも珍しくありません。その状況を避けたいと考え、起業を思い立つ人もいるかもしれません。しかし、多くの場合、独立に必要なスキルが不足しており、結果的に65歳まで会社勤めを続けるという消極的選択肢を選ぶ人が少なくないのではないでしょうか。

仮に独立に必要なスキルを持っていたとしても、定年後から新たな挑戦を始めた場合、それをどれだけの期間続けられるでしょうか。自身と同世代の人脈も引退する中、若い世代の顧客から仕事を受注するのは簡単ではないかもしれません。また、仮に仕事があったとしても、健康で「バリバリ」働ける期間は限られているでしょう。(男性の平均健康寿命は72歳、女性は75歳というデータがあります。平均ですから、半分の人はこれよりも短いということです。)

人生の残り時間が短いのは、実は中高年だけではありません。例えば、大企業の50代以上の役員を見ると、40代で大きな成果を上げ、その結果として役員に昇格している人が多いはずです。大きな成果を挙げるためは、そうした大役を会社から委ねてもらわねばなりません。20代や30代のうちに一定の評価と信頼を得ていなければ、40代で大役を得る事はできないのです。つまり、50代で成功を収めるためには、20代や30代の過ごし方が鍵を握っていると言えるでしょう。40代になってから気づいても、遅いことが多いのです。(例外や偶然もあるでしょうし、会社で偉くなるだけがゴールでない事は言うまでもありませんが)

仕事だけではありません。「いつかやろう」と思っていた趣味やボランティア、「いつか行こう」と思っていた海外旅行、「いつか会おう」と考えていた旧友。これらもまた、先延ばしにしているうちに人生の残り時間が切れてしまう可能性があります。パンデミックのような予想外の出来事や、終わりが見えない戦争など、未来は誰にも保証されていません。

人生の残り時間は、誰にとっても短いのです。
つまり、長期戦略が必要なのです。

年初に当たり、自分の残り時間を改めて見つめ直し、今年すべき事を考えてみてはいかがでしょうか?考えた結果として今のところに留まるも良し、これを機に新たな方向に動き出すのもまた良しです。

皆様にとって本年が良い年となりますことを祈念いたします!