コラム:組織を動かす最も効果的な方法

皆さんは、「組織を/他人を動かすにはどうすればいいのか」悩んだことはありませんか?これは、日常生活やビジネスの現場において非常に重要なテーマです。チームや組織を動かすには、リーダーシップや影響力が必要だと思われがちですが、実はその第一歩は意外とシンプルです。今回はそんなテーマについて書いてみたいと思います。

それは、自分が「センターピン」になることです。

センターピンになるとは、簡単に言えば「物事の中心となる存在になる」ことです。ただし、何か特別なスキルや地位が必要なわけではありません。むしろ大切なのは、周囲に「詳細なストーリー」を示すことです。

例えば、「もっと充実した週末を過ごしたい」と考えていても、具体的な計画を立てられず、気がつけば漫然と週末を過ごしてしまう、という経験はないでしょうか?そのような状況で、誰かが「バーベキューをしよう!」とか「美術館に行こう!」と具体的に提案してくれたらどうでしょう。多くの人はその提案に乗るのではないでしょうか? 皆さんの周りにも、こうした幹事を買って出てくれるような人がいるのではないでしょうか。

この「センターピン」の考え方は、ビジネスの場でも同じです。たとえば、経営改革や新しいビジネスの立ち上げに対して、多くの社員は「業績を良くしたい」「新しいビジネスを成功させたい」と思っているでしょう。しかし、実際には具体的なアクションを起こさず、「自分は下っ端だから」といって、上司の指示待ちになってしまうことがほとんどです。ところが、その上司自身も社長からの指示を受けたものの、具体策を描きかねている、というケースも少なくありません。

このような状況下だと、たとえ部下や若手社員の立場であっても、自分なりのシナリオや具体案を提示することで状況を変えられる可能性があります。具体的な計画を提示し、それが一定の共感を得られた瞬間、その人が「取り組みの中心」になります。そして、その案を基にいろいろな意見が集まり、議論が進み、最終的に組織全体が動き出すきっかけとなるのです。
実は、経営者であっても、事業責任者であっても、具体性のあるストーリーを提示できなければ組織は動かないのです。ストーリーを提示できた人がセンターになるのです。

では、具体的にどうすればセンターピンになれるのでしょうか?

具体的なストーリーを描く
ゴールを達成するための道筋をできるだけ具体的に描くことが大事です。「何を」「いつまでに」「どうやって」実現するのかを筋立てることで、他人に共有しやすいストーリーができます。

勇気を持って最初に発信する
どんなに素晴らしい案でも、自分だけで抱え込んでいては意味がありません。誰かが言い出す前に、上司や同僚にシナリオを共有し、意見を募ります。

柔軟に意見を受け入れる
提案した案がすべて完璧である必要はありません。むしろ、最初の案は「叩かれ台」としての役割を果たします。他人の意見を取り入れながら進化させていくことが重要です。1を10にすることも大事ですが、ゼロから1を作ることには高い価値があります。

自らがセンターピンとなり、行動の中心に立つことで得られるものは、単にプロジェクトの成功だけではありません。自分の影響力が広がり、周囲からの信頼も高まるでしょう。また、意見をまとめるプロセスを通じて、チーム全体の結束力も向上します。

多くの人が「誰かが動いてくれたらいいのに」と思っています。しかし、真のリーダーシップは、自らがその「誰か」になることから始まります。ビジネスでも日常生活でも、勇気を持ってセンターピンとなり、自分のシナリオを描いてみることです。その瞬間、周囲は動き始めます。は小さな成功体験を積み重ねることで、どんどんセンターピンを立てる自信がついていくはずです。まずは今週末のバーベキューの企画を立てるところあたりから始めてみませんか?