
多くの経営支援やコンサルティングは、
「集客を強化しましょう」「営業を改善しましょう」「DXが必要です」といった
個別のテーマから始まります。
しかし、私たちが数多くの企業を支援する中で強く感じてきたのは、
問題の多くは“施策”ではなく、”構造”にあるという事実です。
ビジネスは、
思いつきや場当たり的な改善では、長く回り続けることはありません。
安定して成長している企業には、必ず共通する「構造」があります。
私たちはそれを、
ビジネスを構成する5つの階層として整理しています。
5階層のビジネス構成要素
以下の5つの要素が揃い、
かつ上位から下位まで一貫して設計されていてはじめて、
ビジネスは無理なく、再現性をもって回り始めます。
1.ビジネスコア
ビジネスコアとは、企業の中心にあるものです。
- 自社が本当に得意としている領域
- 第三者から見たときの強み
- 経営者や組織としての意思・価値観
ここが曖昧なままでは、
どれだけ戦略を描いても、どれだけ施策を打っても、軸はぶれていきます。
すべての設計は、この「核」から始まります。
2.ビジネスコンセプト
ビジネスコンセプトは、次の問いへの明確な答えです。
- どんな顧客に
- 自社のどんな能力を使って
- どんな価値(課題解決・願望実現)を提供するのか
これは単なるキャッチコピーではありません。
経営判断の拠り所となる「軸」です。
コンセプトが曖昧な企業では、
戦略が増えるほど、現場が迷い始めます。
3.ビジネスモデル
ビジネスモデルは、
ビジネスコンセプトを「実際に成り立つ形」に落とし込む設計図です。
- 商材・サービスの内容
- 集客方法、営業方法
- 商品・サービスの製造・提供方法
- 人材・外注・設備などのリソース調達
- 価格設定や課金方法
良いコンセプトがあっても、
ここが弱ければ、ビジネスは続きません。
アイデアを“事業”に変えるのが、ビジネスモデルです。
4.ビジネスオペレーション
ビジネスオペレーションは、
ビジネスモデルを実行可能な業務と組織に落とし込む階層です。
特に、お客様に「価値を提供する一連の詳細業務」を指します。
- 誰が、何を、どの順番で行うのか
- 属人化せずに回る業務プロセス
- 役割分担や組織の設計
「社長が動かないと回らない」
「特定の人が抜けると止まる」
こうした状態は、オペレーション設計の問題です。
戦略は、現場で回って初めて意味を持ちます。
同じビジネスモデルであっても優劣が生まれるのは、
この層の徹底度合いの違いです。
5.ビジネス基盤
ビジネス基盤は、
オペレーションを下支えする後方の仕組みです。
- 経理・人事・総務などの後方業務
- 組織体制、評価制度、管理プロセス
- ITシステムや業務インフラ
ここが弱いまま成長すると、
事業が伸びるほど歪みが大きくなります。
派手さはありませんが、最も重要な土台です。
なぜ、「5階層」で考えるのか
多くの企業は、
目の前の課題に対して、対症療法的な打ち手を選びがちです。
しかし実際には、
問題は一つの階層ではなく、
階層同士のつながりが崩れていることに原因があるケースがほとんどです。
- コンセプトとモデルが噛み合っていない
- モデルはあるが、オペレーションに落ちていない
- 現場は頑張っているが、仕組みや基盤が追いついていない
こうしたズレを放置したままでは、
どれだけ施策を重ねても、成果は安定しません。
クリアポイントの支援スタンス
クリアポイントは、
「何か一つを改善する」コンサルティングは行いません。
ビジネスを構成する5つの階層を俯瞰し、
- どこが詰まっているのか
- どこが歪んでいるのか
- どこがつながっていないのか
その構造を可視化し、
経営者が正しい順番で意思決定できる状態をつくる。
それが、私たちの考える
本質的な経営支援であり、
すべてのサービスの思想的土台です。
